「式典司会は“感性の仕事”──経験と信頼が築いた声の技術」

こんにちは、フリーアナウンサーのヤマシタです。

司会業といえば、台本を読み進めるだけの仕事と捉えられることもあります。

しかし、神事やセレモニーの司会において、それはごく一部にすぎません。

私がこれまで司会を務めてきた神事・式典は、地域の伝統行事から企業イベントまで実に多岐に渡ります。

進行の正確さはもちろんですが、それ以上に重要なのは「感性」。

その場の空気を感じ取り、言葉を選び、表情や間の取り方を調整していく──まさに“生きた進行”が求められます。

たとえば、厳粛な式では沈黙の時間を尊び、言葉の間合いを意識します。

逆に、和やかな式では参加者に寄り添う語り口で場をなごませます。

その使い分けは、マニュアルではなく経験と感性によって培われるものです。

また、「誰も気づかない配慮」を大切にしています。

登壇順の変更が必要になったとき、参加者が緊張している様子に気づいたとき──司会者だからこそできる対応があります。

私の声が式典の円滑な進行と記憶に残る時間を支える、そんな存在になれるよう、今後も磨きをかけ続けます。

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