2018/03/01
ごきげん、いかがですか?
観光都市を謳っている佐賀県唐津市は、数多くの映画やドラマのロケ地にもなっています。
とくに荒々しい玄界灘を背景にした七ツ釜は、サスペンスドラマのクライマックスシーンには欠かせないロケーションとして画面を彩ってきました。
そんな唐津ロケの作品のうち、今をときめく実力派俳優である西島秀俊さんが出演された映画があることをご存知でしょうか。
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呼子で撮影された2本の映画
1本目のタイトルは、「春よこい」
配給:東映
公開年:2008年6月
当時は全国に先駆けて佐賀県で先行公開となり、唐津市で行われた試写会では主題歌を歌われた夏川りみさんがスペシャルゲストとして会場に登場されました。
出演された方々は工藤夕貴さん、時任三郎さん、西島秀俊さん、吹石一恵さんら。
音楽は三枝成彰さんが担当されていました。
物語のあらすじは、Wikipediaでは次のように紹介されています。
佐賀のある漁港。少年ツヨシは優しい両親と少しボケはじめた祖父とともに、平穏無事な生活を送っていた。だが、ある日父は漁船購入代のことで借金取りと喧嘩をし、誤って殺害、行方を眩ましてしまった。それから4年経っても父を忘れられないツヨシを洋子先生は不憫に思い、兄の新聞記者、利夫に相談した。利夫は指名手配の父の写真を見つめるツヨシを写真にとり、父に出てきて欲しいとの願いを込めて記事にするが、それは家族にとって忘れたい過去の暴露に他ならなかった。償いの意味を込めて、利夫は父の行方を追う。その頃父は、街で日雇い労働者として暮らしていた。
さて、この作品。
映像作品を支援するフィルム・コミッションという組織が支援しています。
唐津市にあるフィルムコミッション・唐津や地元の方々、多くのエキストラの方の協力を得て制作されました。
私も制作現場を拝見しましたが、映画というものは多くのスタッフや関係者の手によって作られるということを知りました。
設定が昭和の時代ということもあり、部屋の中のカレンダーやテレビ、小物までこだわってありました。
そして、なんといっても役者の方たちの演技の素晴らしさ。
私のような素人が語るべきではありませんが、本当に素晴らしいですね。
それぞれのシーンを全力で演じていらっしゃる姿は、心から見とれてしまいます。
西島秀俊さん、当時もすごくカッコよかったです。スラッとして、クールで、なんとなく悩ましげで。
もちろん遠くから眺めるだけなんですが、工藤夕貴さんや時任三郎さんも、さすがのオーラがありましたね。
約1か月に及ぶロケのほとんどが唐津市内で行われ、工藤さんは撮影現場近くの住人の方にも、気さくに話しかけておられたそうですよ。
そして2本目はこちらです。
「悪人」
配給:東宝
公開年:2010年9月
この作品は、ご覧になったことがある方も多いと思います。
福岡、長崎を中心にロケが行われ、佐賀県内でも佐賀市や白石町、唐津市で撮影されました。
主演は妻夫木聡さん、深津絵里さん。他にたくさんの名優が名を連ねている作品です。
吉田修一氏原作の小説も話題になりましたので、読まれたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
唐津でのロケシーンは、妻夫木さん演じる主人公の祐一が、深津さん演じる光代にあることを告白する場面です。
舞台となったお店は呼子町の「いか本家」。
呼子と言えば、今や全国区となったイカの街。
いけ本家でも、いかの活き造り定食や刺身、天ぷらを堪能することが出来ます。
店舗の入口には、映画「悪人」のロケ地となったことが書かれた看板も設置されていますよ。
唐津でのロケ当日は、私も現場付近に行きました。
しかし、厳戒態勢の中で撮影されていたため、遠くからであっても役者の姿を見ることは出来ませんでした。
でも、映画を見れば実際に唐津で撮影されたことが(見る人が見たら)わかりますし、重要なシーンに唐津が選ばれたことは、なんとなく嬉しいですよね。
映画「悪人」はモントリオール世界映画祭ワールドコンベンション部門で、深津絵里さんが最優秀女優賞を獲得されたことでも話題となりました。
まだ見ていないという方、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
意外と佐賀県内で撮影された作品、多いみたいですよ。
それでは、ごきげんよう。